院長ブログ
子供の頃の治療のトラウマ
きょうは、お二人の成人女性の患者さんが同じことを言ってました。
「子供の頃の治療がトラウマになっていて、ともかく歯科治療が恐くて。」
お一人は開口器で口を開けさせられた、もう一人は拘束器具で体を縛り付けられて治療した。
小児歯科の先生はこれをやる場合があるようです。責めるわけではありません。他に方法がない場合もあるはずですから。
しかし、これは自分の身に置き換えてみたら、まさしく拷問ですよね。子供だって私たち大人と同じ「恐怖」の感情を共有しています。「人間として尊重されたい」プライドは私たちより強いくらいかも知れません。
なんです。統計によると、2才から5才にかけて、乳歯の虫歯は増え続けます。5才では50%近い子供が乳歯虫歯を持っています。その中の何人かは、やはり歯科で痛い思い、つらい思いをすることになり、なんらかのトラウマを歯科に対して持つことになるのでしょう。
そう考えると私たちの 「乳歯からの定期管理予防」は、ほんとうに意義のあるものだと思っています。
その人の一生についてまわるトラウマを無いようにできるかどうかにかかわっているわけですから。