インプラントについて
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インプラントとは
インプラントは、体内に金属を埋め込む手術です。成功率は後述するように大変高く、今や危険性も極めて低いとは言え、十分な検証が術前から術後まで必要です。
歯を失ってしまった時の治療法として、入れ歯やブリッジなどと比較して治療法を選定します。 -
安全性の高い「ピア・レビューインプラント」を使用
大月デンタルケアのインプラントはピア・レビューの上で施術されます。ピア・レビュー(peer review)とは、研究者仲間や同分野の専門家による評価や検証のことです。
当院のピア・レビューインプラントは、複数のDr.でカンファレンスを必ず経て、「危険性、有効性、患者の同意、将来の予測」をして、その後に実施しています。このことを必ずお約束いたします。
ガイデッドサージェリーを使用した治療の流れ
当院では、ガイデッドサージェリーを導入。
CTと模型を重ね合わせてコンピューター内でシミュレーションを行い、CAD/CAMを使って埋入立体画像を作ります。
コンピューター通りに治療を進めることができるためミスが起こる可能性が殆ど無く、
ピア・レビュー(カンファレンス)によって、無理をしないことだけが重要になります。
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歯周病検査と口腔内の除菌
当院ではPCR(Polymerase Chain Reaction)法による、歯周病菌の精密検査とFMDI(Full Mouth Disinfection)を行ってから埋入しています。
PCR法による検査Step01
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検査・治療計画の立案
歯形、レントゲン、CT等を撮って咬合回復のプログラムをたてます。 また、インプラント手術の注意点をお伝えします。手術の日は普段どおりで全くかまいませんが、寝不足等無い様、体調は管理した方が良いかも知れません。
Step02
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インプラント埋入手術
インプラントを顎骨に埋入します。通常は、20〜30分程度で終わります。
手術後は多少腫れる場合もありますので、仕事はお休み出来ればより良いと思います。一週間後に抜糸します。その後はかりの入れ歯等を入れて、数ヶ月、骨と癒着するのを待ちます。Step03
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上部構造装着
歯型を取り、最終的な歯を装着します。実際に使ってもらえる状態にします。
Step04
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メインテナンス
ペリインプランタイティス(インプラント周囲炎)の発生は10%以上とも言われ、大きな問題です。当院の本来の業務である予防・メインテナンス体制は、ここにおいてこそ最大の力を発揮します。インプラントは入れて終わりではありません。10年20年と楽しめてこそ、です。そこが目標です。
歯のメインテナンスStep05
他院でインプラントを断られた方へ
当院はインプラントを主たる業務とした医院ではありません。予防により歯が失われないことを子どもの頃からの教育により最重視し、なった場合でも顕微鏡による、より精度の高い義歯治療をし、それでも駄目な方にインプラントをお勧めしています。インプラントを含む補綴処置は、「口腔全体」のかみ合わせ(特に臼歯)の治療計画の中でのみ決定されるものです。また、もう一つの点としては「超長期的」なメインテナンスの計画の中で考えるべきものです。これらの点からインプラントは、統合的な医療体制の当院でなさることを強くお勧めします。インプラント(それ以外の処置も)処置はスタートに過ぎません。その後の処置まで責任を持つ医院での処置をするべきです。
インプラントと金属アレルギーについて
現在の所、チタンによるアレルギーは殆ど報告されていませんが、
今後はインプラントボディー(フィクスチャー)含め、すべてのメタルフリー(金属を一切口に入れない)を当院は目指します。
インプラントの選択基準、
メリット・デメリット
医療は全てメリットとデメリット、リスクとベネフィット、そしてコスト、これらをはかりにかけて患者様が選択するものですが、
私たち専門家は出来るだけ知識を提供し内容を公開し、自分の経験から勧められる方針を提示することにあります。
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インプラントのリスク
インプラントは骨に穴をあけるわけですので何らかのリスクは伴いますが、しかしそれはCT等を使うことによって大幅に減少させることが出来ます。咬み心地などは入れ歯よりは大分良いですが、天然歯と違って、咬んでいるという感覚は十分ではありません。清掃も天然歯よりは複雑です。入れ歯と違って沈下することがありませんので、下顎の位置をほぼ完全に維持するので顎関節などに対しては完全に有利です。この点では上下顎のがっちりとした保持(=頭部の固定)を重視する当院の方針とは良く一致しています。
最近は骨粗鬆症に使われる薬がインプラントの禁忌として問題になっており、全身病との関連は慎重に考えるべきであり、過剰なリスクは避けるべきでしょう。 -
インプラントの選定基準
具体的にインプラントに変わる治療法としてはブリッジと義歯になりますが、中間歯欠損にブリッジを使うかインプラントを使うかは両方の歯が既に削ってあるかどうかだと思います。つまり隣の歯を削って傷つけてまでブリッジにするよりはインプラントの方がましという選択肢は十分あり得るということです。また義歯にするかどうかは欠損面積によると思います。つまりあまりたくさんのインプラントを入れてインプラントという感染源にもなりうるものを入れるより、あきらめて義歯にした方が良いのではないかとも思っています。このような場合は義歯の沈下を防ぐ為にのみ義歯下にインプラントを入れることが有効です。