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老年人口の増加。しかしそれ以上に少子化が問題だ。だからキッズと保育。

 最近、訪問歯科のお話に参加することが増えてきました。いろいろと困難が多そうですが、国が考えている他職種連携などの理念は非常に素晴らしいと思います。しかしどこが主体になってサービスを提供するのか、連携のハブはどこなのか、歯科の参入体制はできているのか・・・・などなど問題点はたくさんありそうです。


 しかしこの問題も、単に国に任せきるのではなく、私たち生活者が自分たちで解決しようと言う努力を続けるべきだろうと考えています。そこにおいて歯科医療人の責任も自覚しなければ、と考えています。


 この話をしていると、限界集落や、消滅可能性集落などが埼玉でも聞かれ始めている、という話になりました。子供を産む年齢の女性がいなくなり、もはや消滅を待つのみ、と言う村落が現実のこととなって来た、ということです。

 
 私どもの考えですが、この問題については、「老人問題」より、「少子化問題」のほうが、根本的には重要なのではないかと考えています。つまり、若い女性が子供を産んでくれないと(さらにいうと、健全に育てられる環境が無いと)どうやっても老人ばかりになって廃村が増えてしまうと思います。

 「老老介護」も大変な問題ですが、当院では「ママママ支援」(勝手な造語です)が重要と考えています。つまり、ママ患者をママ衛生士が支える、またママ患者同士が支える、ママ衛生士を若い衛生士が支える、等です。

 当院ではこんなことをやっています。

・mama’s cafe・・・ママ同士の交流の場を提供する。またファミリーの口腔ケアについての情報も提供したり、難しさを共有したりする。ファミリーのオーラルヘルスリテラシーの改善なくしては、子供のむし歯はなくなりません。

・ママの診療を助ける「おあずかり」・・・診療中、子供を保育士が預かります。けっこうホット一息?できるのかな?これがないと、定期口腔ケアも通えません。
  しかし、乳幼児の保育は危険が伴うということを、私も保育士から教育されました。そこで当院では一人当たりの保育士と子供の数を守るようにしていますので、保育士は常時2名以上、時には3名、常駐するようにしています。


・ママ衛生士の保育を助ける「企業内保育所」・・・これもかなりの規模に医院を作らないとできるものではありません。しかし小さい歯医者が沢山あるくらいなら、集約化してこういうことをやった方が良いと思っています。

・ママ衛生士が働きやすいように労働時間を短縮する・・・これは患者様にはご迷惑もおかけしていますが、歯科の労働時間は長過ぎます。歯科医院の経営悪化を背景としてこの問題は悪化の一途をたどっています。深夜労働や日曜日の労働の歯科医院が増えています。これをそこの院長を責めるのは酷なのですが、ママ衛生士にとっても酷です。経済的にも時間的にも、保育の問題でも、子供を健全な心に育てられるように、周囲の仲間が支援する気持ちを持つことが重要だと思います。そういう気持ちをみんなが持たないと、この国の少子高齢化は止められないと思います。


 (つづく)


富士見市 歯科 歯医者