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エビデンスレベルについて

 すみませんが、今日の話しは難しいですので、面倒くさいのが好きではない方は読まないでください。 

当院では、なぜ虫歯予防が必要なのか、どうすれば虫歯予防が出来るのか、どのような方法が最も良いのかについて、衛生士が院内でセミナーを来院者に行っていますが、理科系の方などは、統計について、

 「母集団はどのくらいなのか」「都合の良いデータだけではないか」    などのご質問があるようです。

 誠にもってごもっともなご質問です。そこで本日は当院でのデータに関して上記、エビデンスレベルについて少しお話し致します。



 日本歯周病学会ではエビデンスレベル(科学的根拠がどの程度あるのか無いのか)について、
1+, 1, 2+, 2, 2-, 3, 4, 5, 6,  と段階を分けています。

最も高い1+は、「十分な症例数(全体で400以上)のRCT(Randomized Controlled Trial)のシステマティックレビュー」から、一番低い6「10症例未満の症例報告」 まで分類しています。

 当院で使っている主要なデータは1+のものといってかまわないと思います。細かいことは来院なさった方にお渡し致します。重要な情報だと思います。自分の体は自分で守るしかありません。
 
 私たちに出来ることは、可能な限り正確な情報を提供して、そのうえで、できる技術を提供するということです(なんだか放射能の話しをしているみたいですが)。その情報がどの程度確からしいのかについては、細かく説明し出すときりがないのですが、なるべく出せるようにしようと思っています。

 来院なさった方には、スタッフ教育用に作った「エビデンスレベルについて」というプリントをお渡し出来るようにしておきますので、ご覧下さい。

 それ以外に、細かいエビデンスレベルがわからないものも在ります。これらは出もとの論文が判っているのですが取り寄せて調べては居ないもので母集団や、RCTか、Double Blindかどうか、など未確認のものです。残念ながらこれも結構ありますがこれは患者さんに納得して貰おうと集めているレベルの資料ですのでしばらくご容赦頂きたいと存じます。




 本日は面倒くさい話しで、すみませんでした。最近の原発関連の話から、データを信用して良いのか?という気持ちが多くの方があるようで、私もそれは同感です。特に歯科という業界は狭い自分の経験だけから語っているお話が多くて、「噛み合わせは万病のもと」とかみたいなものが多いと思います。

 それはそれで間違っては居ないのでしょうが、scienceとしての裏付けはあるのか、artとしてはもちろんこの業界はそういう部分が多いのは結構なことなのですが、それは「黙って俺を信用しろ」という話にしかならないとも思います。異論もある方はこの業界には多いと思いますが、ことに公衆衛生や予防はデータの話しだと思います。

 なんだか話がまとまりませんでしたが、本日はこの辺で失礼します。




富士見市 歯科 歯医者