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科学的根拠をもった予防

 虫歯や歯周病になるまで放置することを好んで選択する方はいないと思います。
 でも、どうやったら予防できるのか、正しい知識を持っている方は少ないです。少ない理由は、正しい情報提供を歯科医師の側が十分にしてこなかったからです。
 
 そこで当院は患者さんに 「正しい情報を提供する」 ことを重要な仕事と位置づけています。
 
正しい情報とは科学的根拠を持ったことに限定しています。それ以外のことは「そう言う意見もある」という程度に言うようにしています。医療に関して、とくに歯科に関しては俗説のようなもの、あるいは検証が十分なされていないものも多いと言うことは、みなさんうすうす感じているのではないでしょうか。



 家庭での歯ブラシは、虫歯の予防に有効か?
 PMTC(衛生士によるクリーニング)は本当に有効か?
フッ素は有効か? どうやるのが最も有効か?


 これらの問いに対しては、膨大な実験が行われています。そしてそれらに対するシステマティックレビューも出されていますので検索して調べることができます。



 一例を挙げると、1978年のAxelsson and Lindheによる、104人の13,14才児童に対する2年間の実験によると、3ヶ月ごとのPMTCによって、それを受けずに家庭での歯ブラシ指導を受けただけの児童に比べて  1/20  しか虫歯ができなかったことが示されました。これは人体実験に近いことですので今日では行われにくい貴重な実験です。

 これに類する実験は大量に出されており、この根拠をうけて、スウェーデンでは国民に定期的なPMTCをさせたわけです。その結果は皆様もご存じの通り、40年以上経った今日、80才での歯の欠損が平均3本程度です。対する日本は80才では約半数の人が総入れ歯です。
 この実験結果をわかっていながら行わなかった日本は、日本の歯科医師は、いったいどういうわけがあったのでしょう。私にはわかりません。


富士見市 歯科 歯医者