院長ブログ
NCDs(非感染性症候群=かつての成人病)は、歯科が重要 – 1.
またまた、ブログの更新が少なくてすみませんでした。院長の大月です。
最近は私達の日々の診療に重大な目的の変化と言うか、付加されたものがあり、ますます歯科の、特に予防の重要性が高まっていると言えるようになってきました。今日はそのお話を少し致します。
・まずは、基本的知識として、以下の「メタボリックドミノ」というものをちょっと知っておいてください。
これは「川の流れのように」見てください。左上が川上で、下に川下があります。そして川下になるほど、「医療費も掛かる」「痛い」「後遺症が残る」・・と良いこと無しです。
ところが,上流に行って、これらの原因を探ってそこから予防すれば、「医療費も掛かりにくい」「あまり治療は痛くない」「後遺症もあまり無い」となります。(国の医療費も減ります!)
この川の流れの中流あたりに「高血圧」があります。これが重要な所です。
高血圧がある人は、糖尿病や、脳卒中や心不全などが起こりやすいということです。
ですからお医者さんは高血圧を「病気」として治療するわけです。同じく「コレステロール」も高い場合が多いので、この薬も出すわけです(この問題は後述しますが大きく変わりました・・注目です!)。
しかし、もっと上流、川の最上流には何があるのでしょうか・・?
実はそこにあるものは、次の5つです(WHO Dr.Petersonより)
1、喫煙
2、アルコール
3、栄養・運動
4、休養・ストレス
5、歯の健康
これは簡単に言うと
・酒とタバコをなるべくやめて、野菜やビタミンミネラルをきちんと摂った適切な食事をして、軽い運動をしよう!
・生きるって、仕事するって、子どもって・・・いろいろ大変だけど、くよくよストレスを貯めないこと。それで病気になっちゃうのってバカバカしいよね。笑って、寝ちゃおう!
・むし歯、根尖病巣、歯周病、歯肉炎、こういう口の病気はきちんとなおそうね!でも治すのって結構お金も時間もかかるし、治療は痛いから、これも早めに予防しちゃおうね!だって歯科って言うのは、他の科に比べても、すごく予防が効果的な科なんだから(昔のブログよんでね!)
・・・・っていうことです。
ところで、なんで歯の病気がNCDs(糖尿病,脳卒中、心不全など)に関わるのか・・・なんとなく最近いわれはじめてますが・・この点については、また次回。
それではまた次回まで!ごきげんよう!