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お口の中に入る危険なものについて

 先日、入れ歯で磁石で止めるタイプのものを入れようとした所、「磁石は体に悪いのではないかと心配で心配でたまらない」というご老人がいらっしゃいました。勿論今の所危険という報告も有りませんが、お気持ちを尊重して入れるのは中止しました。

 実は私たちが毎日患者さんのお口に入れているものは本当に長期的に見て安全か、というのはけっこう重い問題だと思っています。

 例えば金属の被せもの(クラウン等と言います)は金属ですが、だいたい4種類以上の合金からできています。これらが全員に金属アレルギーを起こさないものだと言えるのかどうか大変疑問です。金やプラチナやチタン等がもっともアレルギーは起こしにくいと思いますが起こさないと言い切る事は出来ません。ここに更に技工士さんが変な異物等混ぜないできちんと作ってくれるのかの問題も有ります。今後技工物が中国等の海外に委託される事が増えるとすると、非常に心配です。

 また、 レジンというプラスチックを歯の穴につめますが、これは環境ホルモンだという指摘は昔からあります。しかし他に方法は有るでしょうか?セラミックでもつめましょうか? 高いですよ。

 入れ歯の素材であるプラスチックは大丈夫でしょうか?これも同じレジンです。

 最近はアレルギーの人が昔に比べると非常に多いと感じます。最近のアレルギー発生の理屈は「コップにアレルギー物質が入っていっても、一杯になるまでは症状は出ない。一杯になってこぼれ落ちるその時にアレルギーが出始める」 ということを読んだ事が有ります。そうだとするとお口の中の金属やレジン歯人の長い一生の中では 「蓄積されていく」 という問題は有るはずだと思っています。

 こういう事を考えると、予防がいかに大切か、一生、何も傷つけていない綺麗な歯を揃えている事が如何に大切か、と感じませんか?
 
 フッ素が予防にとっては決定的に大切ですがこれに対して発がん性を指摘するグループも有る事も知っていますが、予防出来ないで上記のような金属等を入れるのと、どちらがよりましなのでしょうか? 私はフッ素の方がかなり、というよりも圧倒的にましだと考えています。フッ素の発がん性というものも歯科の使用量では問題が無いと考えています。(今は歯磨き粉の90%にはフッ素は配合されていますので、殆どの方は既に使っています。)

 疫学的調査によると、歯磨きをする事よりも、フッ素の方が虫歯予防には効果的な事がわかっています。歯磨きはフッ素を歯に塗る為のものであり、ブラッシングする理由は歯周病の問題とエチケットの問題とも言われています。

 歯科医院のこれからの仕事は、如何にして虫歯ゼロの人間を量産していく事が出来るかだと思います。それが社会的使命のはずですが、そうなると必然的に歯医者は余ってきますので急いで歯医者は減らさねばならないはずなのに、この国は無策なことに、今も歯医者は全国で毎年1000人も増えています。ひどいことです。
 
  何がひどいって、そうなってくると、歯医者のレベルが今より更にどんどん低下して、そんなところにも知らずに行く患者さんがいっぱい出るという事です。
 
 何たる無策でしょうか。


富士見市 歯科 歯医者