治療について 〜結果に対する治療で本当に治ったといえますか?〜(歯医者は痛くなってからでいいの?)
これからは、治療より予防に費用をかける時代です。
歯を削らない治療をめざして
痛くない治療を目指して
誰もが気軽にこられる快適な診療空間を目指して
虫歯について 〜虫歯はどこまで削るべきか?どんなときに削るべきか? 削らないべきか?〜


皆さんは今まで、歯が痛い、詰め物が取れた、かぶせ物が取れた、 歯肉が腫れたといった痛みや不都合が生じてからはじめて歯科医院に行っていたのではありませんか。

このように疾患の原因を取り除くことなく、結果に対してのみ、治療を行って本当に治ったと思いますか。虫歯ができてしまうお口の環境、歯周病が進行してしまうお口の環境がそのままであれば、当然、治療したはずの部位 も再発し、また新たな問題が生じたとしても不思議ではありません。

治療が上手であることが、歯科医に求められてきましたし、それは今でも正しいことですが、これからの歯科医師は、患者の種々の口腔環境を把握し、適切な対処をすることで疾患の発症を未然に防ぎ、健康な歯を守り育てる能力がさらに求められています。


みなさんも当然それをのぞんでいると思います。私たちは虫歯が出来たら歯医者さんに行って虫歯を削ってもらって詰めればいいと思っているかもしれません。しかし歯科医の行っている、削って詰めるという治療は、決して虫歯を治しているわけではありません。

自動車をぶつけてボディが凹んでしまったら、パテを盛って修理するように、我々も修理しているだけで、決してもとの歯よりも良くはなりません。

修復物は所詮人工物ですので5年や10年でやり直さざるを得なくなります。やはり自分の歯より優れたものはないのです。 そこで予防が大切なわけです。現在先進各国の大学では21世紀型の医療、歯科医療は今までの斬る(削り詰める)ではなく、疾病の予防管理へと大きくスイッチしています。

そしてそのための研究が大きく進んでいます。我々は常にこの最新の予防医学所見を取り入れ、最も効率的、確実な予防方法を患者様に提供します。予防といってもそれほど難しく考える必要はありません。当院の良く訓練された衛生士にお任せください。そして定期的に通 ってください。

当院では一部の検査を除き殆どすべて保険治療で予防処置できます。さまざまな検査機器であなたに最も適した効率の良い予防プログラムを提供します。


「歯がなくなるという現実」
歯周病(歯槽膿漏)の治療・予防・管理は、前述の虫歯予防と並んで当院で最も力を入れている治療です。
現在の日本では40歳以上の人の50%は中程度の歯周病があります。同じく10%は重度の歯周炎があり、10%は軽度の歯周炎があります。このような歯周病を放置した結果 、現在日本人は80歳で60%の人が総入れ歯という悲惨な事実を迎えています。歯科医師会の目指す8020からは程遠い状況です。

この解決のために当院では
●20歳代から早期に予防を始める(20代で50%の人に何らかの歯肉炎症状がでている)
●30歳以降の人は歯周病の検査をして、問題のある場所を早めに見つけて対処する。
●小さな歯周病も見のがさず早期に治療を始める。
●歯周病治療後、定期的なリコールを必ず受けてください。

定期的な管理なくしてはほとんどの症例が再発するとお考えください。
リコールが近づきましたらおはがきでお知らせいたします。


「治療が痛かったらどうしよう」
多くの方の最も心配していることは「治療が痛かったらどうしよう」ということです。
しかし現実には今日の歯科治療において治療が痛いというのはごくまれです。
当院の麻酔は電動です。この方法だと極細のニードルが使えることと低速圧で麻酔薬が注入されるので、50%以上の方が殆どあるいは全く痛くない、30%が少しだけ痛いとのことです。
あまり心配なさらずに、また、歯科に対して恐怖心が強い方は恥ずかしがらずにお申し出ください。
少しずつなれながら治療しましょう。

また、歯を削るときも高周波音の高速タービンはあまり使っていません。
はるかに低速ではるかに音の小さな器具を使っていますので、痛みも音もはるかに少なくなりました。
また、基本的に当院では注射の頻度は大変低いといえます。
それは削り過ぎを防ぐためでもあり、その結果神経を抜くという治療の頻度も大変低くなってきました。


お年寄りから赤ちゃんまで安心してお越しください。
当院も開業10年を迎え、当初の患者様のご家族、小児から御老人の方まで患者層が広がってきました。それに対応すべく、新診療室では小児オムツベッド、キッズコーナー、車椅子でも診療ユニットまで来られるスロープ、足の悪い方でも大丈夫なように待合室・診療室ともに土足としています。


1.虫歯はどこまで削るべきか?
つまり黒い虫歯を削っていって、さらに先に少しでも黒い色があったりしたら削るべきか?ということですが、この答え「ノー」です。昔は少しでも黒っぽい色が残っていたら削り取っていました(つまり黒い色のついている所=細菌は少しも残さないという考え方です)。

今となってはこれは削りすぎと考えられています。少しくらい細菌が残っていても完全に密封してしまえばかまわないという考え方に変わってきました。それに「少ししみる」というくらいの虫歯になってくるとすでに細菌は神経の中に侵入していることが電子顕微鏡写真によって確認されています。つまり細菌を完全に除去しようとしたら、神経を取ってしまわないといけないということになってしまうわけです。それで昔は少しの虫歯でもいっぱい歯を削って神経を取っていたということなのです。

「ちっとも痛くなかったのにいっぱい削られた」とか、「少ししみたくらいなのに神経を取られてしまった」などということが起こっていたのです。前述したように現在ではあまり削らないためにそのようなことはありません。なるべく削らない、なるべく神経は取らないというのが現在のコンセンサスです。そうしないと長い人生の間、歯を持たせることはできません。

2.どんなときに虫歯は削るべきなのか。あるいは削らないでも良いのはどんな虫歯か・・・
最近、初期虫歯は削らずに再石灰化治療をするということが言われるようになって来ました。しかし、どのくらいひどい虫歯のときは削って、どのくらいのときは削らないで再石灰化治療なのかというのは、あまり語られていません。当院での基準は次のようなものです。

まず、虫歯というのは複合した因子によって引き起こされるものです。それらをトータルで考えてリスクがどれくらいあるのかを評価する必要があります。つまり、虫歯になりやすい人は少しの穴でも埋めたほうが良いかもしれないし、虫歯に強い人は、少しくらいなら放っておいたほうが良いという判断です。今まで、この評価はほとんど我々専門家の勘に頼っていましたが、より正確にするためにサリバテストという虫歯のなりやすさ(リスク)を評価するテストを多くの方がお受けになることをお勧めします。

ダイアグノデントというレーザー検査器で内部の虫歯の状況を調べます。これはレーザー光線が小さい穴や細い溝の間を通っていってその先に虫歯がある場合は反射率が変わることを利用して調べる機械です。この機械によって0〜30の数字の場合は削らずに再石灰化治療をします。30〜40の場合は虫歯に弱い人(ハイリスクのひと)は削って治療します。40以上の場合はローリスクの方でも治療しないと虫歯が進むと考えてよいでしょう。

細かいレントゲンを撮って歯の内部を見ます。隣の歯と歯の間の虫歯は大変見えにくいです。こんなときはレントゲンで判断します。

3.削るときは麻酔するの?麻酔は痛くない?
じつは昔に比べると麻酔の注射をする機会は非常に減りました。それは以下のような理由によるものです。

歯を削る機械が進歩した。
昔はタービンという40万回転という超高速回転の高周波のかんだかいあの嫌な音をまきちらす機械で歯を削っていましたが、これは超高回転ゆえに発熱量も大きく神経を傷つけることが多かったといえます。ところが今は5千回転くらいしかしない=発熱量のとても少ないエンジンで歯を削ることが多くなったので麻酔をしなくても痛みを痛みを感じないことが増えました。これは患者さんにとっても我々にとってもとても良いことです。


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