

皆様こんにちは。この連休はごゆっくりなさったでしょうか。私は福島のスパリゾートハワイアンズというところに家族で行って参りました。なかなか面白い所で子供たちは大喜びでした。![]()
さて、ここの中のフラミュージアムというところを見て初めて知ったのですが、このハワイアンズはそもそも常磐炭坑が急激に寂れていくなかで、炭坑の社長以下、地域のみんなが新たな産業として苦難の末に作り上げたそうです。
まず社長がえらいと思います。近年は会社が危うくなるとすぐに社員をリストラという都合の良い言葉でクビにしますし、あまつさえ契約社員等という制度をでっち上げたりしますが、この当時の日本の経営者というものは簡単には社員をクビにしないという倫理感があったのでしょう。こういう点をみてドラッカーは毎年日本に来て日本企業を研究したのでしょう。会社というものは社会を構成し社会に貢献するものだということを見たのでしょう。
また、従業員も良くそれに応えたものです。会社は社会ということが田舎の小さな町の炭坑という共同体意識の強い会社で現れたという事でしょう。
これは、なかなかの美談であるというばかりではなく、結局こういう企業が生き残り、社員も社会も幸せになるということなのでしょう。なんだか感心する事しきりな連休でございました。![]()
それでは皆様、また明日からは仕事という現実にかえりますが頑張りましょう。![]()
P.S. 次回こそは症例のお話をいたします。本日は失礼いたします。
朝夕涼しくなってまいりましたが、皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。
最近、自分の医療哲学について考える事があります。
大学の頃に習ったヒポクラテスによれば、「患者の利益を第一に考える」ですが、それでは患者さんの利益とは一体なんでしょう?それは虫歯などの口腔疾患が一切無いことでしょう。そしてさらにそれを押し進めていくと、究極の患者利益とはなんでしょう?
おそらく究極の歯科医療における患者利益=即ち目標は、「歯医者がいなくてもよい世の中になること」ではないでしょうか。このことは完全に達成する事は出来ないかもしれませんが、「ほとんどの国民にとって」という前提でならば、案外そう遠くない未来に出来るかもしれません。つまりほとんどの国民に虫歯や歯槽膿漏や歯列不正がなくなるということです。
このことは歯医者にとっては自らの死を意味するようにも受け取れますが、案外そうでも無いと思っています。ともかくそうであろうと無かろうと、私たちはここを目指すしかありません。
大学の頃教授は「それで歯の疾患が無くなり君たちの仕事が無くなったのであれば、以て瞑すべしである。胸を張って廃業すれば良い。」と言っていました。
いろいろある口腔疾患の中でも少なくとも虫歯については、もう予防のめどは立っていると考えられています。先進国では日本をのぞけば虫歯の撲滅は殆ど出来ていると考えられています。但し歯槽膿漏や歯列不正、顎関節症はもちろん無くなりはしないどころか増える可能性すらあります。
何が言いたいのかというと、「虫歯は予防出来るんだからしましょう」「今の子供を完全に虫歯の無い世代に作っていきましょう。彼らが成人、老人になった時、虫歯は全く無い世代にしてしまいましょう」ということです。
彼らは「歯医者要らず」に育つでしょう。そして歯槽膿漏予防のメインテナンスやクリーニングだけに歯医者に来るようになるでしょう。それはきっと幸せな事であり、歯の疾患から人類が開放され、誰も入れ歯なんかは使わないでもすむ、そうやって80才90才になれる社会が来るでしょう。
これは人類の進歩と言える素晴らしいものでしょう。歯医者はまれに来院する、難しい虫歯や歯槽膿漏の治療だけをするようになり、歯医者の数自体がずっと少ないものになるでしょう。
こんな素晴らしい未来をめざして、これこそが歯医者の出来る社会貢献だと考えたいです。